sakaharaのブログ

アプリ開発に関する話や日々の出来事など

何事にも集中できないと困っている人は「集中力はいらない」を読んで安心してほしい

この本のタイトル通りに受けるのは少し誤解を招きますが、集中することは良いことなのに、集中できないで悩んでいる人は、ぜひ一度読んでもらいたい本です。 主に著者は集中することをやめることで、機械にはできない人間本来の能力を発揮することもできるということを伝えています。

集中力はいらない (SB新書)

集中力はいらない (SB新書)

集中することはミスを防ぎ、正確な計算や作業をしたり、色々なことを記憶していくなどの作業には向いてます。 ですが何か新しい発想をするとかアイディアを考えるというフェーズでは、集中はむしろ逆効果になってしまうということ。 何も決まっていないことから発想するというのは、集中すれば答えを出せるという類のものではないからです。

本書では著者の考え方や方法論などを説明しながら、集中しないことのメリットを教えてくれているので、その中から心に残ったものを紹介します。

情報は鵜呑みにしない

ネットで頻繁に広告が出てくるからといって、今流行っているものだと思わないこと。 「この宣伝が近頃多い」というのが正しい認識であり、むしろ売れていないから宣伝していると考える。

集中とは機械のように働くこと

今後AIが人間に代わって作業をすることが増える。仕事なんてなくなれば良いのではないか。 機械に任せられるなら、任せてしまうことで人間はもっと自由になれる。

多くの人は反応しているだけ

普通の人が考えたと言っている行為のほとんどは、ただ世間の常識だとか、知識としてあったものに照らし合わせただけか、選択しただけで、実は塾考していない。 実は単に反応しているだけ、周りに合わせているだけ、自分の頭では考えない。

成功する人は一つのことに集中しない

成功した人間がなぜ成功したのかといえば、それはその時代にあって、誰よりも早く新しいものを生み出したからだ。 まるで一つのことに集中して、一心不乱にやり遂げたように語られることが多いが、実はそうではない。 あらゆるものを検討し、既存のものに集中せず、柔軟に対処した結果である。 そこにあるのは集中ではなく、分散だったはずだ。

分散が客観的視点を作る

自分がやっていること、自分がしたいこと、そういった主観的な立場や欲望に集中することは、つまり周囲の状況が見えていない状況であり、これではコミュニケーションも浅いものになるし、信頼できる人間だと認められることはない。 その意味でも、視点を集中せず、いつも多視点で観察することが重要である。 そんな姿勢が、かえって疲れない自然な思考と行動へと導くだろう。

集中は人間を排除する

現在の大衆の多くは、ただ「処理」をし「反応」する機械になっていないだろうか。ネット上での付き合いも、そのうち自動化されるかもしれない。つまり、こんな場合は「いいね」を返すという処理は、アプリに覚えこませることが可能だからだ。

(エンジニア視点ではこういうアプリを作りたくなる)

思考こそが人格である

人間は、「思考」を人格だと知っていて、考え方が優れている人を、優れた人であると認識しやすい。 人が他者を尊敬するときには、その人の言葉だけではない、考え方が立派だと感じるからである。考え方は、なかなか表に出てこないが、沢山の場面で、その人の発言や行動から総合して感じられるものなのだろう。 優れた人格は、できるだけ沢山の人の人格を尊重しようとする。そのために必要なのは、集中することではなく、分散し、発散する視点によって、優しく周囲から包み込むように考えることなのである。

まとめ

一つのことに集中して突き詰めることで、成功するような経営者の話を見たり聞いたりすることが多く、漠然と集中することが大切と勝手に思い込んでいたところに、この本を読めたことはとても有益でした。 自分自身エンジニアとして何かを集中して作ったりすることは普通の人と比べると全然得意だけど、問題点を発見する、新しい発想で何かを生み出すということについては、あまり力を発揮できないと感じてました。 ですがその原因の一つは本書を読むことで解決する糸口をもらえました。 考えるための方法というのは人それぞれで、これが正解というものもないですが、著者のやり方なども紹介してくれているので、柔軟な発想が欲しいとか仕事で求められるような環境な人はぜひ一度読んでもらいたいです。 そして反応するだけと思考することの違いも知ってもらいたいです。