個人開発者がアプリをリリースするならAndroidよりiOSの方が良いという話
Milk TimeのAndroid版をリリースして約3ヶ月が経過し、その結果の数字からいろんな事が見えてきたので、ここらで一旦状況を整理してみました。
というわけでMilk TimeのiOSとAndroidのリリースしてから3ヶ月間での数字を比較してみます。
現在の両プラットフォームの状況
今もそうですが、iOS、Android共にPR自体は正直あまりうまくいっているとは言えなくて、ほとんどはストアからの自然流入に頼ってます。 そのため検索ワードはある程度、iOSのキーワードと近くなるようにAndroidでの説明文をほぼ同じ内容にしています。 広告はAdMobのみで設定は全く同じにしています。 ですので、条件的には近いですが、AndroidのリリースはiOSの1年後とかなり遅くなり、Androidの方がiOSよりクラッシュ数が多いなど不利な部分もいくつかあります。(とはいえiOSでの実績を考えればAndroidの方が有利かなと思ってましたが…)
ダウンロード数とアクティブユーザー
Platform | ダウンロード数 | DAU(最大) | MAU(最大) |
---|---|---|---|
iOS | 1,910 | 187 | 728 |
Android | 778 | 61 | 306 |
リリースから3ヶ月間の合計
iOSはAndroidのざっくり2.5倍程度のDL数とMAUですが、DAUはざっと3倍なので、iOSの方が定着率が高いと言えます。 Androidの方が定着率が低い理由としては、iOSと比較するとクラッシュ数が多いなどの要因が考えられるのでまだ改善の余地がありそうです。 ただ全体のDL数は、ストアでの新規アプリの露出がAndroidの方が低いのか?明確な差があります。 PRの方法が限られる個人開発者にとっては、同じアプリにも関わらずプラットフォームが違うだけで、これだけ差がついてるのは正直つらい状態です。
広告周りの数字
Platform | クリック数 | クリック率 | 売上 |
---|---|---|---|
iOS | 3,567 | 1.00% | 63,335円 |
Android | 578 | 0.53% | 11,496円 |
リリースから3ヶ月間の合計
また広告収入については更に深刻なほどに差が出ています。 クリック数、売上は6倍以上、クリック率も2倍の差が出ました。 同じAdMobのみを使っているのですが、かなりiOS有利の数字が出ており、広告収入だけなら現状だとiOSのみのリリースでもよかったと言えます。 ただ結論を出すには早すぎるので、クラッシュ数を改善するなど、もう少し条件を近づけてウォッチしていきます。
今回の結果についての感想
現状でもiOSは1日辺り平均50〜100の間くらいでDLされているのに、AndroidのDL数は5-10と伸びないのは悩ましいところです。 特にAndroidについては個人でアプリを出すのは、Milk Timeが初めてであまり知見を持っていない分、余計に難しく感じてます。 結果論ではありますが、iOSを先行してリリースした結果を見て、Android版もリリースしようという話にできたので、Androidを先行してリリースして同じ結果になっていたら、開発を途中でストップしていたかもしれません。
結論
結論としてこの数字だけ見ると、個人開発の場合、iOSでリリースする方が圧倒的にメリットが大きいということになりそうです。 とはいえ数字自体がまだ小さくデータも少ないので、今後もっと調査してより理由を明確にしていくつもりですが、個人開発をしている方にとってはおもしろい数字ではないかと思い公開しました。 自分もそうですが、リリースしたら終わりではなく、こういった数字を継続して追いかけることで見えてくることもあるので、作りっぱなしで放置している方は再度見直してみる時間をとるとよいと思います。
ただこういった数字がどうこう言う前に、Milk Timeを継続して使ってくださるユーザーの方はアプリのリリース以降ずっと増え続けており、使ってくださる方々のためにも、今後もより良いサービスを提供できるように改善していく予定ですので、宜しくお願い致します。